
健康食品ってよく聞くけど、薬とは何が違うんだろう?
本当に食べるだけで健康になれるのかな?

今回は健康食品の種類や特徴について、詳しく紹介していくね。
健康食品を利用するときの注意点もあるよ!
健康食品とはどんなもの?

「健康食品」と聞くと、どういったものをイメージするでしょうか?
一般的には健康の維持・増進に役立つ効果を持つ食品のことを「健康食品」と呼ぶことが多いのではないでしょうか。
実は、「健康食品」には法律上の定義はありません。そのため、「健康食品」と呼ばれている商品の中には「健康の維持・増進の効果が期待できる」と確認されているものもあれば、確認されていないものもあるのです。
国によって定められた基準を満たし、安全や有効性が認められた食品のことを「保健機能食品」と言います。その他にも健康食品はいくつかの分類に分けることができます。

健康食品に定義はないんだね!
食べるんだったら国に認められているものがいいなー。
健康食品の種類
健康食品はいくつか種類があり、国に安全や有効性が認められた「保健機能食品」とそれ以外の「いわゆる健康食品」に分けることができます。
さらに「保健機能食品」は、「特定保健用食品」「栄養機能食品」「機能性表示食品」の3種類に分類されています。


健康食品といってもたくさん種類があるんだね。
次はそれぞれ個別に解説するよ!
健康食品の種類について
「健康食品」にはたくさんの種類があると紹介しましたが、それぞれがどんな特徴を持っているか詳しくご存知でしょうか?
もしかしたら「トクホ」や「機能性表示食品」などの言葉はテレビのCMでも流れているので、聞いたことがある人も多いかもしれません。
それでは、それぞれの種類について紹介していきます!
保健機能食品
国によって定められた基準を満たし、安全や有効性が認められた食品のことを「保健機能食品」と言います。一般食品と医薬品の間にある、一定の機能を持っている食品のことです。
「保健機能食品」は、「特定保健用食品」「栄養機能食品」「機能性表示食品」の3種類に分類されています。
特定保健用食品(トクホ)
「特定保健用食品」(トクホ)とは健康の維持・増進を目的に、体に良い影響を与える「保健効能成分」(関与成分)を含む食品のことです。
消費者庁によって食品の安全や有効性を個別に審査されており、認可された食品は「特定保健用食品」として右のマークを表示することができます。

栄養機能食品
「栄養機能食品」はミネラルやビタミンなど、身体の健全な発達や・健康の維持に必要な栄養素の補給を目的とした食品です。
国が定めた規格基準を満たしていれば、許可や申請などはなくても栄養成分機能表示や販売が可能です。規格基準が定められている栄養素はビタミンやミネラルなどの一部の栄養素に限られています。
機能性表示食品
「機能性表示食品」は健康の維持・増進を目的とした「機能性」を表示することができる食品です。
特定保健用食品と異なり、消費者庁の審査を受ける必要がなく、販売する事業者の責任で食品の機能性を表示することができます。
その代わりに「機能性」の科学的な根拠や安全性などの必要な情報を消費者庁に届け出る必要があります。

健康食品の種類についてはわかったけど、
医薬品やサプリメントもここに含まれるのかな?

健康食品は医薬品とは全然違うみたい!
これからその違いについて解説していくね!
医薬品やサプリメントとの違いは?

「健康食品」と「医薬品」や「サプリメント」の違いは具体的にあるのでしょうか?
今からそれぞれの特徴や違いについわかりやすく解説していきます!
「健康食品」と「医薬品」の違い
最初にお伝えしますが、「健康食品」と「医薬品」は全く違うものです!
2つを混同したまま使用するのは危険ですので、この記事を読んで違いをよく知りましょう!
「健康食品」には一般の食品と同じような飲料や菓子類の形態のものから、カプセルや錠剤などの形態のものまでたくさんの種類がありますが、形態に関わらず全て「食品」として扱われています。法律上の定義はありません。
対して「医薬品」は病気の診断、治療または予防に使用されたり、人の身体の構造または機能に影響を及ぼすことを目的としたものです。「薬機法」により定義されています。

「医薬品」と「健康食品」は目的が根本的に違います。
使用する際には違いをよく知った上で、記載してある用法・容量をよく読んでご使用ください!
サプリメントとは?
サプリメントは「健康食品」に含まれるジャンルの1つです。
先ほどの図で言うと「いわゆる健康食品」に含まれます。
「いわゆる健康食品」には「健康補助食品」「栄養強化食品」「栄養調整食品」「サプリメント」などの名称がありますが、法律により定められた基準や国による審査はありません。
「保健機能食品」と紛らわしい名称の使用や、「健康の維持・増進の効果が期待できる」などの特定の機能などを表示することは認められていません。

国から認められた健康食品を購入したい場合は
表示をよく見ると違いがわかるよ!
健康食品の注意点!
健康食品を利用することによって健康の維持・増進の効果が期待できることもあります。
しかし誤った利用を続けていると、効果が全く出ないどころか逆に健康被害を受けてしまう可能性もあります。
ここでは注意すべきポイントを4つ紹介していきます!
1. 摂取目安量や注意事項を必ず守る!
健康食品はたくさん食べるほど効果が強まるということはありません。過剰摂取になってしまうと逆に健康被害を受ける可能性もあります。表示されている摂取目安量や注意事項は必ず守るようにしましょう!
錠剤やカプセル状の健康食品は服用しやすい形状をしているため、過剰摂取になりやすいので特に注意しましょう!
2. 「医薬品」との違いを理解する!
健康食品は「医薬品」ではないので、病気を治す効果はありません。あくまで「健康の維持・増進の効果が期待できる」というものなので過信しすぎないようにしましょう。
安易に健康食品で栄養の偏りや生活の乱れを解決しようとせずに、栄養バランスのとれた食事や適度な運動、十分な休息をとった上で、上手に健康食品を利用しましょう!
3. 表示や成分をよく読む!
成分の含有量の表示がない製品は、機能性も安全性も分からない製品の可能性があります。健康食品の品質などを確認するため、製造者や問合せ先が明記してあることも確認しましょう。
「特定保健用食品」「栄養機能食品」「機能性表示食品」の表示がある食品は、国によって定められた基準を満たし、安全や有効性が認められた「保健機能食品」であるということを示しています。
広告や体験談だけを信用するのではなく、自分自身で健康食品に含まれている成分の安全性や機能性をよく調べてみましょう!
4. 不調を感じたら必ず医師や薬剤師に相談!
病気であったり薬を服用している方は、自己判断で健康食品を利用せずに、医師や薬剤師などの専門家に相談してから利用するようにしましょう。
また健康食品を利用中に不調を感じた場合も、すぐに利用をやめて専門家に相談しましょう。

上記のことに気をつけながら、
上手く健康食品を利用するのがいいんだね!
健康食品についてのまとめ!
今回の記事では、健康食品の定義や「医薬品」との違いについて紹介しました!
それでは今回のポイントをおさらいしましょう!
- 健康食品には法律上の定義はない
- 国の基準を満たし、安全や有効性が認められた食品のことを「保健機能食品」と言う
- 健康食品は「食品」であり「医薬品」とは目的が違う
- サプリメントは健康食品のジャンルの1つ
- 健康食品を利用する場合は表示をよく読んで、摂取目安や注意事項を守ろう!

健康食品に対する正しい知識を身につけて
上手に付き合っていけると良いね!

バランスの取れた食事や適度な運動、
休息もしっかりとるように心がけよう!
以上、最後までお読みいただきありがとうございました!
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